税効果会計の手順税効果会計は、まず一時差異を把握し、その一時差異に法定実効税率を乗じることで繰延税金資産(又は繰延税金負債)を算出します。 次にその繰延税金資産についてその差異が解消すると見込まれる将来事業年度において回収可能性があると判断できるものについてのみ繰延税金資産の計上を行うという手順をとります。図解すると次のようになります。 回収可能性の検討に関しては次のように会計基準に規定されています。
繰延税金資産の回収可能性の判断要件繰延税金資産の回収可能性の判断は次のいずれかを満たしているかどうかにより行ないます。
繰延税金資産の回収可能性の検討のタイミング繰延税金資産の回収可能性の検討は、新たに計上する繰延税金資産についてのみではなく、前期以前に計上された繰延税金資産についても毎期実施していきます。 繰延税金資産の取り崩しなお、前期以前に回収可能性があると判断されて繰延税金資産に計上されたものが当期に行なった回収可能性の検討によりより回収可能性がないと判断される場合には繰延税金資産の全額の取崩しが行われます。 繰延税金資産の新たな計上逆に、前期以前の回収可能性の検討の結果、回収可能性がないと判断されて繰延税金資産を計上してこなかった項目について当期に行なった回収可能性の検討によって回収可能性があると判断された場合には、新たに繰延税金資産として計上されることになります。 |
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